浅田次郎著の小説に「憑神」があります。
時は幕末、処は江戸。貧乏御家人の別所彦四朗は将軍家の
影武者を代々務めてきた由緒ある家柄の出。
幼いころより文武に優れ秀才の誉れ高かったのですが、出世
の道をしくじり失業状態の日々を送っていました。
ある夜ひょんなことから見つけた「三巡神社」の小さな祠に、酔
った勢いで祈ったところ霊験あらたかな神様が現れました。
この神様は神様でも貧乏神・疫病神・死神が三巡る、禍災いの
神様を呼び寄せてしまいました。
東京・墨田区にある三囲神社です。 (Wikipediaから借用)
文和年間(1352~56)に創建された歴史ある神社で、「隅田川
七福神めぐり」で多くの信仰を集めています。
三囲神社拝・本殿です。 (Wikipediaから借用)
三囲神社の名は、巡礼中の僧・源慶が社の地面を掘って稲
荷像を見つけたところ、どこからともなく城狐が現れ稲荷神像
の周りを三度巡って、消えてしまったという話に由来するそう
です。
(神社の由来がヒントになり、憑神の小説が出来たそうです。)
兵庫・淡路市にある伊弉諾神宮です。
神道には死神という概念はないので、死神を祭る神社はなく死
神神社そのものも無いそうです。
ただ、神道では死後の世界として黄泉の国というのがあります。
黄泉の国の統治者は明確でないのですが、黄泉の国で地位を
得ているイザナミ命と、その子で黄泉の国と繋がっていると云わ
れる大国主が、死神に近いのではないかと云われています。
島根・松江市にある黄泉比良坂です。
黄泉の国と顕世の国の境といわれる黄泉比良坂を大岩でふさ
ぎ、古事記によればその岩を挟んで、黄泉の国のイザナミ命と
顕世の国の伊弉諾命は言葉を交わします。


人を生ませましょう」
と話し合った。
この時からイザナミ命は「黄泉津大神・道敷大神」と呼ばれるよ
うになりました。
地獄草紙に描かれた馬頭羅刹です。 (Wikipediaから借用)
牛頭馬頭は、仏教の世界で地獄にいるとされる亡者を責め竒
む獄卒で、人身牛頭の姿をした牛頭と、人身馬頭の姿をした馬
頭がいます。
「十三経」には牛頭鬼馬頭鬼とも、牛頭獄卒馬頭羅刹とも表記
され、仏教思想の死神なのです。
絵本百物語の死神です。 (Wikipediaから借用)
死神は人間をしに誘い死ぬ気を起こさせるとされる神で、人間
の思考の中に入り込み死に導くといわれています。
死神神社は都市伝説の中で京都にあると云われています。
死神神社の社殿の中には、人の命日が書かれた絵馬がたくさ
ん奉納されていて、実際にいた有名人名前が書かれたの逆さ
絵馬があったと云われています。
都市伝説のネタ元は、必殺仕事人Ⅴ・四雲龍虎編が出処です。
大阪府神社庁に問い合わせたところ一言。
そんな神社おません ![]()

小説の話でっせ![]()

あほなこといいなはんな ![]()
