粉河寺(こかわでら)は、和歌山県紀の川市粉河にある仏教寺院で
山号を風猛山といい、天台宗系の粉河観音宗総本山なのです。
JR粉河駅から続く商店街を北に向かうと中津川に架かる
橋があり、橋を渡ると粉河寺の大門に出ます。
寛政8年刊行の紀伊国名所図会粉河寺大門付近の図です。
粉河寺の大門です。
大門(重文)は三間一戸の楼門で宝永4年(1707)に建立され、
仏師春日作とされる力士像が安置されています。
大門横の参道に蛭子社がありす。
大門を潜って参道を進むと左に不動堂があります。
不動堂の前で参道が中津川に沿って右に曲がります。
右に曲がった参道に沿って御池坊(本坊)があります。
御池坊内陣には八代将軍徳川吉宗公が寄進したとされる
「野ざらしの虎」が納められています。
御池坊庭園の前に延宝7年(1679)建立の童男堂があります。
童男堂には、宝亀元年(770)に大友孔子古が山中で霊光を発する
所に小堂を建て、この小堂に童男大士が訪れ孔子古に金色の
観音像を与えたとされる童男大士が本尊として
安置されています。
御池坊庭園の出現池です。
出現池は、本尊の千手観音の化身と言われる童男大士が、
柳の枝を手に白馬に乗ってこの池より出現したと
伝えられて位の池です。
正面には童男大士像が安置されています。
出現池と参道の間には仏足石があり、その石碑は江戸時代の
傑僧願海上人の直筆だそうです。
出現池の右隣りには念仏堂(光明殿)があります。
総欅造りの光明殿は江戸時代後期に建立され
本尊の阿弥陀如来像が安置されています。
念仏堂の真横に文久2年(1862)に造られた
阿弥陀如来座像が安置されています。
念仏堂から少し離れて太子堂があります。
「仏教を深く敬え」と言われた聖徳太子が安置されています。
太子堂から振り返って見た景色です。
太子堂から中門までの間に粉河寺庭園があります。
粉河寺庭園は桃山時代の枯山水の石庭として知られ、
紀州産の名石を使った石組と植栽の
配置に特色があります。
お話の途中ですが
後半は後日に ![]()
