季節の変化を自然界だけでなく、社会の動きの中でも知る
時代に住む扇屋ですが、桜に心を奪われ天を仰いで
いる間に、季節は皐月の装いに変わったようです。
先週出掛けに満開であった何時もの公園のツツジが、
昨日帰宅してみると見ごろが過ぎ、初夏の陽射しを
浴びてバラが揺蕩うしているではありませんか。
『すっと立つ草木の中に松の花』なんて、鬼貫さんの句が
がありましたが、晩春の頃に世間の迷惑を考えず、
毎年花粉をまき散らしてくれる松の花です。
松もこの時季だけ扇屋の仇なんですょ。
モッコウバラの冠で装飾されたバラ園のゲートです。
古代のギリシャ神話ではバラは、繁栄と愛の象徴と
されていたようですねぇ。
バラには沢山の種類があるようで、その数だけ
名前もあるとの事。
花音痴の扇屋『綺麗かったら名無しでもええやん』
紀元前6世紀にギリシャの詩人が『バラの花は恋の花、
バラの花は愛の花、バラの花は花の女王』
なんて唄ってるらしいですねぇ。
北原白秋さんまでが『紅バラの花 ゆくりなく ばっと
真紅にひらきけるかも』なんて読んでます。
バラの花は、イギリスの国花でもあり王室の
紋章でもあるんですねぇ。
バラ園横の水辺では、
元々はヨーロッパ原産の黄菖蒲が満開に、
在来種を押しのけ水辺を完全に占拠。
乾地ではアヤメが元気に頑張っています。
今週中には杜若も咲きだすのでは❔
芍薬も蕾が開きかかって来ました。
余にも季節の移ろいが速いので
体がついていかない扇屋です。